2007年7月17日火曜日

アートな音楽

僕がよく見るブログで、現代音楽に属すデヴィッド・ローゼンブームという作曲家を紹介していた。自作の不思議で魅惑的な楽器から奏でられるそのノイズは、一つ一つの音だけを聴くと明らかに雑音でしかないのに、それが意図的に構築され視覚的な作者のイメージも加えられることによって、不思議と1つの音楽に聴こえてきた。人によっては、どう聴いても雑音でしかないと思うかもしれないが…。
個人的にデヴィッド・ローゼンブームという人が非常に気になったので、いろいろ音源を探ったところ、アルバム「Invisible Gold」を聴くことができた。

画像Invisible Gold
David Rosenboom

1970年代に発表した作品をライブ演奏しているアルバムだということ。
フィードバック音楽のパイオニアと言われているだけあって、1曲目など非常に素晴らしい。ノイズを扱っているのに、癒やされるのは不思議というほかない。

昔、僕もラジオのノイズにディレイなどの加工を加えてカセットテープに録音したことを思い出した。押入れの奥に眠っていたテープを掘り起こし久々聴いてみた。
当時はノイズが何か立派な形になったことへの興奮から、かなり気に入って聴いたものだが、デヴィッド・ローゼンブームなどのノイズ音楽を聴くと、単なる雑音にしか聴こえない。
無念…

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2 件のコメント:

  1. シュリンパーさん、ブログ紹介ありがとうございます。
    シュリンパーさんの作品聴きましたよ。
    しっかりノイズしてるじゃないですか・・、これは出来上がったときに興奮するのも無理ないです。
    灰野さんの家から聴こえていたのも、こんな音ですか?(笑)
    私はMTRに録った楽曲を逆回転で1/2倍速(遅く)で聴いたりしていました。
    もはや自分で作った楽曲では無く、なぜか引き込まれてしまいましたね。
    ・・その前に、まともに聴いて良い曲作れといったところでしょうけど・・。

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  2. シュリンパー2007年7月17日 22:00

    何でも録音して、何か気の利いた名前なんぞをつければ、もはやそれは立派な作品なのです。つまり、誰にでも作品が作ることができるということです。素晴らしい世の中になったものです。

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