ナルシソ・イエペス 「愛のロマンス」 (1998) |
ケルトのようなアラブのような西洋音楽─
民族音楽っぽくも聴こえるこの音楽は、13世紀にカスティーリャ王国のアルフォンソ10世という王様が編纂したものでした。
カスティーリャ王国は10世紀前半から13世紀前半にイベリア半島に存在した王国。8世紀から10世紀にかけてイベリア半島を席巻していたイスラム王朝の後ウマイヤ朝にとって代わって、カスティーリャ王国が半島の中央部を支配するようになり、キリスト教国によるレコンキスタにおいて重要な役割を果たしました。つまり、イスラム文化と西洋文化が最も入り混じっていた時代だといえるのかもしれません。
アルフォンソ10世は、1251年から1282年まで在位して、政治面・軍事面においては失敗の連続だったものの、それとは逆に文化面において多大なる功績を残して、「賢王 (El Sabio)」と称されているほどです。そして、そのひとつが「聖母マリアのためのカンティガ(頌歌)集」という音楽集を編纂したことなのです。
編纂され現在まで伝わっている「聖母マリア頌歌集」は400曲以上もあるそうです。聖母マリアを称えた音楽はもちろんのこと、スペイン各地に伝わっている俗謡まで含まれているそうです。
アラブのような民族的な響きの所以は理解できました。
しかし─
イエペスが弾いていた♪聖母マリア頌歌 は「聖母マリア頌歌集」の中のどの曲なのだろう。400以上ある曲すべて録音されているわけではないというから、なかなか確認するのは難しいかなぁ…
Winsome Alfonso X (El Sabio) 「SPAIN Of Numbers and Miracles Cantigas de Santa Maria - Por que
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