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2011年6月2日木曜日

Richter 858

ビル・フリゼールの新作「SIGN OF LIFE」から得られた情報から、2005年にリリースされた「Richter 858」は弦楽四重奏だったということを再認識させられた。

Richter 858  
1. 858-1 - 7:58
2. 858-2 - 3:15
3. 858-3 - 4:13
4. 858-4 - 9:00
5. 858-5 - 4:34
6. 858-6 - 6:40
7. 858-7 - 6:34
8. 858-8 - 4:56
Bill Frisell (Guitar)
Jenny Scheinman (Violin)
Eyvind Kang (Viola)
Hank Roberts
(Cello)
All compositions by
Bill Frisell

リリースされた当初は、ゲルハルト・リヒターの抽象画とビル・フリゼールの音楽との融合ということばかりが気になって、音楽そのものに対する興味が希薄であったような気がする。そこで改めて音楽だけに集中して鑑賞してみる。

楽曲のタイトルも“無題”に等しいのと同様に、音程そのものも“無調”といえる内容。冒頭などは“雑音”といえるような音から始まるわけで、なかなか手強いという印象を受けてしまう。ただ、作曲したビル・フリゼールの思惑なのか、その破滅的な音群が徐々に形をなしていき、終盤の楽曲においては何らかの規則性を持った音楽を体感するに至る。もっとも、最終8曲目は初めのころの楽曲と比べて明確な形をなしているとはいえ、その響きは“無調”であるといえるもの。

やはりここにある1から8は、抽象画があってこその響きであることが分かった。だからといって、音が鳴るたびにそれに当てはまるべき絵画をいちいち確認していたのでは煩わしい。かといって、音だけ聴いていたのでは、その音が煩わしくなってくるだけ。せめて、音とともに元となる抽象画を想像することができれば、音楽そのものを殺すこともあるまい。

 

858-1

richter_858_1-300x208

 

858-2

richter_858_2-300x207

 

858-3

richter_858_3-300x205

 

858-4

richter_858_4-300x207

 

858-5

richter_858_5-300x208

 

858-6

richter_858_6-300x207

 

858-7

richter_858_7-300x207

 

858-8

richter_858_8-270x300

 

参考:The Times Quotidian

 

 

 

 

858 Quartet

858_quartet

  Hank Roberts
(Cello)
Jenny Scheinman
(Violin)
Bill Frisell
(Guitar)
Eyvind Kang
(Viola)

2008年3月9日日曜日

山下洋輔 燃える

アバンギャルドなピアニスト・山下洋輔
再び炎上ピアノで演奏したそうです。

防火服で炎上ピアノ演奏 山下洋輔さん、海岸で熱演
��中日新聞)


前回は1973年
話にしか聴いたことはありません。
映像と演奏を初めて見ました。
Burning Piano 1973 ( brief synopsis )
Director: Kiyoshi Awazu

すごい頑張ってます。
情熱、というよりも
恐怖とか緊張というものしか感じません。

さて、今回は─
写真を見る限り
前回の反省なのか、かなりの防火対策をしているようです。
今のところ、動画や音を知ることはできませんが
中日新聞の記事を読んだだけでも、かなり楽しめました。
この大いなる行為を見た人は約450人…
たったそれだけ。
演奏場となった石川県志賀町の海岸を
埋め尽くすぐらいの人がいてもいいじゃないか
と思っている自分も、演奏後に炎上ピアノ再演の情報を得て
たとえ事前にその情報を得たとしても
石川県の海岸へは赴かなかったなー
と思ってしまうのです。

お疲れさま!山下洋輔さん
これからも頑張ってください!

Exercises in Futility

「Exercises in Futility」マーク・リボー
画像
1. Etude #1 five gestures
2. Etude #2 morton 1
3. Etude #3 elvis
4. Etude #4 bombasto
5. Etude #5 lame
6. Etude #6 cowboy
7. Etude #7 ballad
8. Etude #8 groove?
9. Etude #9 morton 2
10. Etude #10 min
11. Etude #11 ascending
12. Etude #12 mirror
13. Etude #13 wank
14. Etude #14 event on 10th avenue
15. The Joy of Repetition

エチュードと名付けられた作品群
やばいです。すごいです。そして、笑ってしまいます。
ジャケットに写っているマーク・リボーの姿が
今は亡きデレク・ベイリーに見えてきそうな音の塊です。
ベイリーと比べると、かなり柔軟でユーモアがあり
メロディーもある程度明確であるために
眉間にしわをよせることなく
にんまりしながら聴くことができました。
電車の中で、このアルバムを聴いていた自分は
絶対ほくそ笑んでいたに違いありません。

普通ではない音楽群なので
誰にでもおすすめすることはできませんけれど
世の中にはびこっている音楽に飽き飽きしている
という人には最適ではないでしょうか。

これを聴きつつ
「Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos」も聴くと
マークは決してふざけて
「Exercises in Futility」をレコーディングしているのではない
ということがよく理解できると思います。