映画「第三の男」は今さら言うまでもない名画ですが、どんな話だったか思い出そうとしてもなかなか思い出せない。
オーソン・ウェルズ・・・
斜めな画角・・・
テーマ曲・・・
といった断片的なイメージを思い出すのがやっと。
中でも、テーマ曲はどうしても印象が強く、冒頭でのツィターの丸いホールと弦がフィックスで映されてシーンが一番印象に残っている。
いま改めて見ると、より一層、素晴らしいものに見えてしまう。このシーンだけ見てしまえば、もう長い内容は見なくてもいいかな、と思ってしまうのですが、それはひどいので、せめてストーリーでもおさらいしておきますか─。
第三の男(1949) - goo 映画
でも、やはり一番のお気に入りはツィター・・・
子供のころ初めてこの映画を見て以来、このテーマはギターで弾かれているものだと信じていました。ツィターなる楽器の存在は知らなかったのです。
大学時代に、友人がツィターを学校に持ってきていて、美しいメロディーを自由にみんなで奏でてから、ツィター─第三の男、というものがつながって、正しい知識を得ることができました。
それにしても、第三の男のテーマを聴くと、とても一人で弾いているとは思えないほどの豊富な音色。確かに実際に弾いてみて、あらゆる音を出せたのですけれど、低音部の伴奏を弾きながら、主旋律を弾き、高音の装飾を加えるなんて、とてもじゃないけれど一日にして弾けるものではありません。
「第三の男」はキャロル・リード監督の映像がすごいのと同時に、アントーン・カラスが弾くツィターもすごいのだということなんです。だからこそ、「第三の男」の高い評価があるのだと言っても過言ではないと思います。
私も洋画劇場でしか見たことありませんが戦争で一人の男が許されない罪を犯してしまう。オーソンウェルズ演ずる男はそんなことをするようにも見えず恋人も非常に美しい。なにもかも揃った最高傑作という印象でした。チターの音はザ・バンドの『ラスト・ワルツ』のエンディングに使われていましたね。
返信削除ラスト・ワルツを見たとき、チターの知識が皆無だったと思うので、使われていたなん・・全く記憶にありません。もう一度見直すべきですね。
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