2008年2月5日火曜日

アクロス・ザ・ユニバース

2008年、アメリカ航空宇宙局(NASA)は50周年を迎えるそうです。それを記念して、2月4日午後7時(日本時間、2月5日午前9時)にビートルズの代表曲♪アクロス・ザ・ユニバースを北極星に向けて発信するそうです。


Across the Universe




曲は電波に変換されて、光速と同じスピードでスペイン・マドリードにある宇宙探査用の巨大な通信アンテナからデジタル送信されるという。
目標となる北極星は地球から約431光年離れた所に位置しているため、音楽が到達するのは西暦2439年ごろになる予定だとか。
もっとも、送信した音楽を聴くためには、北極星に受信アンテナとデジタル信号を音楽に変換する機器が必要とのこと。

このアイデアはロサンゼルス在住のビートルズ研究家が提案して、それをNASAがくみとったようです。一個人の思いを実現させたことに、ポール・マッカートニーは「素晴らしい!NASAよくやった!」と絶賛したとか。さらにポールは「Send my love to the aliens. All the best, Paul(エイリアンに愛を込めて ポール)」というメッセージをNASAに送ったそうです。またオノ・ヨーコは「何十億もの惑星と交信する新しい時代の始まりを感じる」とコメントしているそうです。


北極星を目標にするのは、北の空で動かずに輝き続けるからなのでしょうが、実際には非常に長い年月をかけて動き続けているそうなのです。
現在の北極星はポラリス、しかし、紀元前2800年ごろの北極星はトゥバン、紀元前1100年ごろはコカブ─、西暦2300年ごろにはトゥバンが再び北極星となっているようで、つまり送信した音楽が到達されるとされる2400年ごろの北の空には、トゥバンが輝いているのです。
これは地軸が約2万5800年周期で傾きを変える歳差運動という現象のためらしいのですが、難しすぎる上にあまりにも年月が長すぎるのであまり理解できないというのが正直なところ。北極星が変わり続けるという事実しか理解できません。
そうすると気になってくるのは─

はて─?目標はいったいどこなのか…

ちなみに、カール・セーガン原作で映画にもなった「コンタクト」ではベガから地球に電波が送られてくる設定になっていました。ベガも北極星になる恒星で、北極星になるのは今らから1万2000年後だというから、残念ながらベガでは♪アクロス・ザ・ユニバースを聴くことができないかもしれません。

目標は北極星
しかし本当の目標は宇宙

「何十億もの惑星と交信する新しい時代の始まりを感じる」

4 件のコメント:

  1. 昨夜、テレビでチラッと見たのがその話題だったのかしら?「イマジン」が流れていましたけど・・
    「アクロス・ザ・ユニヴァース」、宇宙に向けて送信するのにはピッタリの曲ですね♪
    西暦2439年にならないと、到達しないのですか?
    昔、「西暦2525年」という曲がありましたね。それよりは早いですね!

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  2. シュリンパー2008年2月6日 8:56

    ♪西暦2525年という曲は知りませんでした。
    こんな一度きりじゃなく、何度も何度も宇宙(そら)に向かって音楽を放てばいいのにと思うのですが。まぁ、どんなにやっても雲をつかむようなものだとは思いますけど、それだけにロマンは大いにありますよね。

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  3. オンデン19702008年2月8日 5:32

    こんばんは。
    ��月5日にビートルズの導師、マハリシ氏がなくなったのも何か因縁があるような気がします。

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  4. シュリンパー2008年2月8日 8:07

    そうだったんですか。ちょっと鳥肌ものです。提案者がそう意図したものか、あるいは偶然なのか─。いずれにしても、宇宙に居るマハリシがジョンとジョージとともに、♪アクロス・ザ・ユニバースを呼び寄せたのかもしれませんね。いやー、鳥肌モンだ。

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