2008年2月17日日曜日

バレエ組曲 火の鳥

イーゴリ・フョドロヴィチ・ストラビンスキー
Igor Fyodorovitch Stravinsky 1884 - 1971

バレエ・リュスを主宰するセルゲイ・ディアギレフが新作のバレエを上演するべく、振り付け・脚本をミハイル・フォーキン、作曲をストラビンスキーに依頼した。
フォーキンとストラビンスキーは共同作業の末、バレエ「火の鳥」が完成、1910年6月25日、パリ・オペラ座で初演される。

翌1911年に自ら組曲として編曲
��919年には楽器と曲の構成を変えて、再編
��945年に、曲を付け足すなどして、再々編

参:ウィキペディア 「火の鳥」構成


最も演奏され、一般的に知られているのは、1919年版のバレエ組曲「火の鳥」であるようだ。1911年版、1945年版も演奏されることもあるらしいが、そのとき、1919年版の最後の2曲、♪子守歌 ♪終曲 これを付け加える、もしくは差し替えて演奏されることが多いという。



さて─
上記のことは、もちろん僕は知っていませんでした。ストラビンスキーの名前はよく知っていて、「ペトルーシュカ」だけはよく聴くのですが、ほかのストラビンスキーの音楽はなぜか好きにはなれなかったのです。
基本的に派手な構成であるのに、なかなか盛り上がってくれず、いつまでも奇妙で不快な音がもやもや続いて、疲れ果ててからようやくドカーンドカーンとくるのですが、もはやそれがやかましく聞こえる…という印象なのです。「ペトルーシュカ」だけは冒頭から派手で分かりやすいので、よく聴いたものです。

組曲「火の鳥」を聴くと(恐らくいつも聴いているのは1919年版だと思います)、♪魔王カスチェイの凶悪な踊り この最も派手で盛り上がる部分で、常に聴くことをやめていたような気がします。なぜなら、最後の2曲、♪子守歌と♪終曲をほとんど認識していなかったからです。「火の鳥」の解説などを読んでいると、どうやらこの2曲は重宝がられているようで、聴かないのはもったいないようです。

そして、実際に、改めて聴いてみたのですが─
この2曲、映画「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる喜び」のエンディングで流れていた音楽だったと知りました。オリジナルの曲とばかり思っていて、まさか、ストラビンスキーの音楽だったとは…お恥ずかしい限りです。
大変素晴らしい2曲です。これをこの映画の最後にもってくるのも、必然的なことだったのかも知れません。

映画「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる喜び」エンディング

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