2008年5月27日火曜日

フェニックス

NASAの火星探査機「フェニックス」が火星の着陸に成功したらしい。

個人的な記憶を掘りおこしてみると─…
前世紀の世紀末あたりまで、アメリカやロシア(ソ連)の火星探査機の失敗が相次いでいて、某超科学雑誌などには“宇宙人の攻撃を受けている!?”などという見出しなど載っていた。

今世紀に入ると、NASAは順調に火星へと探査機を送り込んでいるようで、隣の惑星といえども探査機を飛ばすことは非常に難しいことなのだと改めて実感してしまう。第二の地球などというのは、想像以上に遠い未来なのかもしれない。それよりもまずは火星人でしょう。火星の住人は、ちっちゃな微生物なのであろうか?はたまた、シャイで人前には出たがらない怪物なのであろうか?

 NASA  Phoenix Mars Lander
 Exploring the Arctic Plain of Mars 


想像はどんどん膨らんでいく─

事実は小説よりも奇なり─



「フェニックス」といえば…忘れてはいけません、これを!




エイジアのニューアルバム「フェニックス」です。

自分は「フェニックス・ツアー」へ行った分際です。そんな分際でありながら、日本公演がとっくに終わってしまっている今、ようやくアルバムを聴きました。
正直、3月に視聴したときはそれほど魅力を感じませんでしたが、聴けば聴くほどになかなか気に入ってきました。ジャケットもカッコイイかも─。やっぱりツアーTシャツを買うべきだったかなー…なにせ、ツアーでこのジャケTを買うために並ぶ行列がものすごかったので、ちょっと買う気にはなれませんでした。あの行列は異常です。ジャケの格好良さを感じている人が多いという証しでしょう。


さて、6月になると、スティーブ・ハウがトリオ編成のジャズアルバムを出すとかで、それも聴かねばならないでしょう。ハウの息子・ディラン・ハウがドラムで参加、ギターとドラム、もう一つの楽器はハモンドオルガンだという。期待が膨らみます。実際に聴いてみれば“奇”なのでしょうが…

2008年5月23日金曜日

Daniel Variations / Steve Reich

��月にライヒの新作がリリースされ、しかも、ライヒが来日していた。
ぜひとも行きたいところだったが、情報を得たのが遅かった上
同時期にかなりのコンサートへと赴いたために、金欠…
ライヒのトークセッションなる催しには
大学時代に現代音楽を教えていただいた白石美雪先生が参加
こ、これは…、が、しかし……
泣く泣くあきらめたのでした。
行った方がいらっしゃいましたら、自慢のコメントよろしくです。
甘んじて受け入れましょう!(T T)。


せめて新作は聴いておきましょう。

Steve Reich: Daniel Variations



この作品は、2002年にパキスタンでテロリストの犠牲になった、ユダヤ系アメリカ人ダニエル・パール記者を題材にしたものだという。声楽部分にはジャーナリストの遺言と、そしてまた、旧約聖書のテキストが組まれているようで、社会問題とユダヤ教的アイデンティティーを扱っているところがいかにもライヒらしいといったところか─。
※参考─CDジャーナル「スティーヴ・ライヒを探る~ライヒ、新作を語る

個人的な意見として─
いかに音楽に哲学や思想が含まれていたとしても、それを聴いてすぐにその本質をつかむことは難しいと思うわけで、音楽を聴くときはやはり音楽そのものを聴くわけだから、その人の思想の優劣は全く関係のない。素晴らしい思想を持って作曲活動をするのは大いに結構なのだが、まずは素晴らしい音楽を─と思ってしまう。
その点ライヒの音楽は、純粋に音楽そのものが素晴らしい。音楽の評価はともかく、音楽そのものを堪能することができる。
このアルバムもその例外に漏れず、ライヒらしいサウンドを存分に楽しむことができた。そのことは、同時に、ライヒの音楽を表面的にしか理解できないという危うさも含んでいるが、ミニマル特有の反復して聴いてしまう魔力により、少しずつライヒの思想に近づいてゆくことだろう。こればかりは、いかに解説を読んだり聞いたり、トークセッションに参加したりしても、達成できるものではあるまい。…─単なる負け惜しみのような…。

とてもよいアルバムだと思うのだが、新しいものをあまり感じなかったことが少々残念だ。しかし、それは若いもんの仕事だろう、と71歳のライヒが言ったかどうかは分かりません。


2008年5月18日日曜日

コーリー・ハートとコリー・ハート

アメリカ・メジャーリーグ・ベースボールでは
インターリーグ=交流戦が始まりました。
雨で順延となった
ボストン・レッドソックス対ミルウォーキー・ブルワーズ第1戦
松坂大輔、メジャー初のスライド登板を見ています。
オルティスの信じられないグリーン・モンスター越えなどで
ボストンがリード。松坂も、まあまあのピッチング─

ミルウォーキー・ブルワーズというチーム
野茂が在籍していて、大いに活躍したチームです。
去年は惜しくも地区2位、今年は優勝候補
同じナショナル・リーグ中地区には
カブス・福留とアストロズ・松井稼頭央がいるので
今年はブルワーズというチームをよく目にするような気がします。
��番を打つのはプリンス・フィルダー
去年のナ・リーグHR王
あのセシル・フィルダーの息子です。
それよりも、個人的に気になったのは
��番を打つコーリー・ハート
どこかで聞いたその名前
Corey Hart コリー・ハート
��0S、カナダのシンガー、コリー・ハート
日本語表記が何故に違うのかよく分かりませんが
スペルで見る限り
コーリー・ハートとコリー・ハートは同姓同名でした。

コリー・ハートは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」への
出演依頼をされるくらいに、ナイスなフェイスでありました。
歌っていた曲も声も、なかなか素晴らしいものでした。
Never Surrender


エルビスのあの歌も歌っていました。
CAN'T HELP FALLING IN LOVE

コーリー・ハートは
コリー・ハートとは全然違いますが
得点圏打率は高く、ミスター・クラッチと呼ばれているようです。
注目です。

2008年5月16日金曜日

シューベルト・弦楽五重奏曲 ハ長調

今年も大盛り上がりだった、ラ・フォル・ジュルネ
自分が最も行きたかった公演はこれでした。
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アレクサンドル・クニャーゼフというロシアのチェロ奏者も
イザイ弦楽四重奏団というフランスの楽団も
よく知りませんが、どうしても
シューベルトの弦楽五重奏曲を聴きたかったのです。

演奏も音楽も非常に素晴らしかったです。
プロなのだから当然ながら上手いんですけれど
それぞれが超絶テクで弾きまくっているのに
よくもまぁ5つのメロディーをみごとに調和できるものだなぁ
と感心・驚嘆、そして感動─
開催期間中、お決まりのごとくなされていた三顧の礼
この公演では、ものすごいカーテンコールだったためなのか
奏者の礼が4回ありました。
自分にとって、この公演が
今年のラ・フォル・ジュルネの締めくくりだったので
満足のままに、また来年を待つことができそうです。

来年はバッハだということです。
楽しみにバッハを聴いて待っていましょう。


2008年5月14日水曜日

カリビアン・シューベルト

さて、話はまたゴールデンウイークの
ラ・フォル・ジュルネ 「熱狂の日」音楽祭2008
へと戻ります。

音楽祭の期間中、あらゆる場所で無料の公演もしていたわけで
歩いていると、至る所から生の演奏が聞こえてきたりします。

国際フォーラムの地下2階・展示ホールでも
さまざまな無料コンサートが催されていたようでした。
たまたま見ることができたのが
レネゲイズ・スティール・バンドが演奏するシューベルト

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演奏していたのはD759「未完成」交響曲

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非常に違和感のある組み合わせですが
意外と良くて、思わず立ち止まって聴いてしまいました。

通常演奏されるのと違う形式で演奏されたとき
音楽そのもののメロディーを改めて見直すことができる思い─
「未完成」をそれほど好んで聴かないのですけれど
「未完成」がこれほどまでに美しいメロディーだったとは…

演奏の締めくくりは♪アヴェ・マリア
スティールパンで演奏されるそれは
文句のつけようがないくらいに美しいものでした。

2008年5月13日火曜日

ASIA 東京公演

ゴールデンウイークのクラシックの熱狂冷めやらぬまま
同じ東京国際フォーラムにて、今度は
ASIA  THE  PHOENIX  TOUR  2008
です。

新作「PHOENIX
しっかりと聴いてませんが
ライブに行っちゃいました。

新作からの曲も、もちろん、演奏して
当然、全て聴いてライブに臨むべきでしたが
新作を聴かずしても思いっきり楽しめる内容でした。

♪時へのロマン
♪ヒート・オブ・ザ・モメント
♪ドント・クライ

もちろん演奏してくれました。

その上、その上です
♪ラウンド・アバウト
♪庶民のためのファンファーレ
♪クリムゾン・キングの宮殿
♪ラジオ・スターの悲劇

なども演奏してくれたのです。

なんでもありのプログレナイト
盛り上がらないわけがありません
そう、ひどいかもしれません
しかし、実際に見ている我らにとって
これほど素晴らしいものはありませんでした。
ありがとう、エイジア…


さて、演奏内容というと─
正直、4人の演奏は結構バラバラ

ジョン・ウェットンが「次は♪ラウンド・アバウト─」
と言った瞬間はかなり興奮したのですが
その演奏が(個人的に)聴くに堪えないものだったので
どうなるかと思いました。
しかし、個々のテクニックは衰え知らず
♪庶民のファンファーレでは
��イントロが鳴った瞬間これまでやるの!?
と笑っちゃいましたが)間奏のインプロの応酬は
本当に聴き応えがありました。
自由に弾いたときにこそ
彼らの力が十分に発揮されるのでしょう。
これから4人がこのまま活動し続ければ
もっともっとすごい演奏をすること間違いなし
このまま活動し続ければ…

ジョン・ウェットンのボーカルは素晴らしいものでした。
何か一時よりも引き締まって見え、気合を感じました。

��曲目が始まると同時に会場総立ち
��時間以上の公演
会場にいる全ての人が立ちっぱなしで非常に疲れました。
ジョン・ウェットンも
スティーブ・ハウも
ジェフ・ダウンズも
カール・パーマーも
みんなさすがに疲れている様子で
最後の曲目だった♪ヒート・オブ・ザ・モメント
アンコール最後の♪ドント・クライ
ちょっとひどい演奏だったかもしれません。
しかし、みんなで一緒に盛り上がったので、それでもよし!
みんな、お疲れ!!

追加公演もあるようです。
ネットでの販売は終了しているようですが
恐らく、当日券なども用意されているはずです。
��国際フォーラムでは当日券販売していました。)
さぁ、興味を持った方、まだ間に合います。
頑張って聴きに行ってください、
そして
エイジアの皆さん、体の動く限り、頑張ってください!!

2008年5月12日月曜日

熱狂のラ・フォル・ジュルネ

ゴールデンウイークに東京国際フォーラムで開催された
ラ・フォル・ジュルネ 「熱狂の日」音楽祭2008
��00万人が訪れ、今年も大成功だったようです。

最終日は朝から会場へ足を運びましたが
早い時間からかなりの人出でした。

午前9時からオーケストラ・アンサンブル金沢の演奏を聴いた後
午前10時からの次の公演へと急ぎホールを移動─
「アウッ!、アウッ!」
どこからともなく、不思議な雄叫びが聞こえてくる
鳥の声だろうか?まさか…。興奮して誰かが─?

ホールへと長いエスカレーターに乗っていた。
目の前には、男の子と母親という親子がいた。
ラ・フォル・ジュルネでは年齢制限が極めて少ないので
親子連れも結構目につく。
男の子は何歳くらいだろう?
��0歳なっているのかどうか…とその親子を眺めていると
突然、母親の前に位置していた男の子が
「アウッ!アウッ!」と激しく奇声をあげた。
彼の声だったのか─…
「はい、うれしいんだね。落ち着いて、落ち着いて…」
と後ろの母親がなだめていた。
男の子は、常に声を張り上げるわけではなく
ある一定の間隔(1分とか数分間隔)で
「アウッ!」と大きな声が出てしまうようだ。

「この前はちゃんと聴くことができました。
 きょうは繊細な音だからね、ちゃんと聴きましょうね。」

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晩年のシューベルト弦楽作品
マーラーが編曲
非常に気に入っている

前から10列目、ほぼ真ん中、素晴らしい位置で聴くことができる。
「アウ!」という声は遠くから聞こえる。
後方の離れたところに、あの親子は座ったようだ。
��楽章、ちゃんと聴くことができるだろうか…

圧倒的な演奏が始まりました。
弦楽合奏というものを生で聴くのは初めて。
シューベルトの悲哀と
マーラーの大胆さと繊細さ…
大いに感動─

演奏中、何度か「アウ!」と聞こえた
演奏終盤は少し回数が多くなっていたような…
多少気になり、演奏者も少し気にしていた様子─
しかし、その演奏と音楽には全くぶれはなく
終盤の「アウ!」の連発も納得してしまう。

演奏終了とともに会場は大きな拍手で包まれた。
拍手と歓声以外、何も聞こえなかった。
素晴らしい演奏、素晴らしい催しに拍手…。


2008年5月11日日曜日

早朝クラシック

ラ・フォル・ジュルネの最終日は
時間の許す限り、一日クラシックを堪能しようと
朝から会場へ出向きました。

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会場では楽団の方々が練習をしています。
練習の音とはいえ、朝からクラシック音楽の音を聴くと
非常に眠くなってしまいます。

演目はD589、D590、D591と
作曲時期が非常にちかいもの─
微妙な違いを理解することはできず…

演奏している方々は
オーケストラ・アンサンブル金沢
金沢というと─
ラ・フォル・ジュルネ金沢
前日まで開催されていたはず。
そうこの人たちは前日の午後4時まで金沢で演奏して
次の日の午前9時から演奏という強行スケジュールだったのです。
聴いている自分よりも眠いはず
お疲れさまでした。

非常に素晴らしい演奏で、眠気も最高潮でした。

演奏された3作品は
シューベルトがイタリアの作曲家ロッシーニの手法を参考に
作曲されたものばかり。
イタリア的だということなのですが
何が“イタリア的”なのかも分からない上
本当に微妙な違い─
演奏がうまければうまいほど、眠くなるのです。

全ての演奏が終わると
心地よい気持ちは断ち切られてしまうのですが
素晴らしい演奏には惜しみない拍手をおくりました。

音楽は、決して、聴くためだけのものではありません。



─そういえば…
オーケストラ・アンサンブル金沢というと
松井秀喜の応援歌を演奏していたような…
栄光(ひかり)の道

2008年5月9日金曜日

歌曲王

シューベルトの解説を眺めていると
彼は“歌曲の王”だという記述が目立ちます。
何となく、中学校の授業でもそのようなことを学んだ記憶が・・・
そして、聴かされたのが♪魔王。
ドイツ語のものを聴いたところで
我らガキンチョは理解できるはずもないわけで
よって日本語訳の♪魔王を聴かされるわけです。
かされましたよね?覚えてますよね?
「おとうーさーん、おとうさん・・・」というフレーズ。
それ以来、シューベルトに対して暗~いイメージを持ってしまいました。

ラ・フォル・ジュルネ 「熱狂の日」音楽祭2008
シューベルト特集
やはり歌曲を聴かねばならぬだろうという思いから
ピアノと男声合唱による演目を聴いてみました。
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全て聴いたことがない曲ばかり
しかも予想に反して明るいものばかり─
非常に心地よい歌声に眠ってしまいそうでした。
ドイツ語だったのでしょう
意味は全く理解できませんでしたが
そんなの問題ないくらいに
メロディー、ハーモニー、歌声と
どれも素晴らしいもの。
♪魔王のような曲のほうが稀な作品なのだと理解できました。
シューベルトの歌曲をもっと聴いてみようかと
思っている次第です。

2008年5月8日木曜日

グレート

交響曲の聴き比べ
CDなどレコーディングされた音をもってして比べてみたところで、凡人の自分にはなかなか理解できない。ましてや、CDの音源などはある程度厳選されているものであろうから、どれを聴いても素晴らしいという感想しか持てない。
ということで、今回のラフォル・ジュルネ・オ・ジャポンでは、あるひとつの楽曲を公演を変えて聴き比べてみようと思い、シューベルト交響曲第8番「ザ・グレート」をピックアップしてみました。

最初の公演は、前回書いた・上海交響楽団 演奏、大友直人 指揮による「ザ・グレート」。上海交響楽団とは1897年に創設のアジアで最古の老舗楽団らしい。
しかし、個人的には、あまり満足できる内容ではありませんでした。

そして、次に聴いた「ザ・グレート」は─

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ヴュルテンベルク室内楽管弦楽団 演奏
ルーベン・ガザリアン 指揮

“最初の公演”と比べると、小規模の編成で、聴いたホールも小規模な所。弦楽器の音が多少弱く、管楽器の音が若干強すぎるかなと思いました。
しかし、その演奏内容は非常に素晴らしいものでした。一体感たるやものすごいもので、まるでホール全体が音で漂っている感を持ったほどです。
前回と比べて何がそんなに違うのか─
小規模だから合わせやすいのか
ドイツの楽団だからなのか
西洋と東洋の違いからなのか…
─そういえば、小澤征爾がヨー・ヨー・マに「東洋人が西洋音楽を演奏することの意義に思い悩んでいる」と語っていたのを思い出す─

たまたまその日の楽団の出来が左右していただけかもしれませんが、いずれにせよ、ヴュルテンベルク室内楽管弦楽団とルーベン・ガザリアンの「ザ・グレート」は非常に良かったです。演奏後、あちらこちらで、「すごい良かった!」という声が飛び交っていたことからも、この演奏は大成功だったことを物語ってように思います。


聴き比べなんてできるものではありませんでしたが、2つの「ザ・グレート」をしっかりと見ることができました。楽譜を重んじるクラシックであっても、演奏者によって表情が全く違うのだということを実感できただけでも、収穫でした。

2008年5月4日日曜日

闇夜のシューベルト

きのうから本格的に始まった
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008
夜の公演に行ってきました。
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聴いた公演はこれです。
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上海交響楽団 演奏
大友直人 指揮
シューベルト:交響曲第8番 ハ長調 D.944「グレイト」

有名な交響曲だということは知っていても
あまり好んで聴かない音楽
だからなのか、演奏終了後、なぜか不満足
演奏も何かバラバラに感じてしまい─
鳴りやまない拍手の中
個人的には不満でいっぱいで、すぐに帰りたい…
と思っていると、すぐ目の前に座っていた年配の方が
喝采の中をさーっと席を立って帰ってしまいました。
やはり、納得がいかなかったのか…

売り切れ続出のラ・フォル・ジュルネ─
しかし、この公演では空席がかなりありました。
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まぁ、夜遅いという理由もあるのでしょうが
それにしても、あまりにも少なかったのでは…
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帰ってからすぐに
ラトルとベルリン・フィルによる「ザ・グレイト」を─

画像シューベルト: 交響曲第9番「ザ・グレイト」
指揮:サイモン・ラトル
演奏:ベルリン・フィルハーモニー

これがよく聴こえなければ
これからシューベルトはあまり聴かなくなるだろう
と思いながら恐る恐る聴いたのですが─
非常に素晴らしいものでした。

以前、ラトルとベルリン・フィルが来日公演をした際
確か─2、3万でチケットを販売していたはず。
もちろん非常に行きたかったのですが
もちろん行くことはできませんでした。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008
公演番号216
��千円ですから比べるものが違い過ぎたかも─

何にしても
「ザ・グレイト」、シューベルトに対して
苦手意識を持つことはなさそうです。
何せ月曜日も別の楽団の演奏で
「ザ・グレイト」を聴く予定なので。

さて、この「ザ・グレイト」
交響曲第8番なのか第9番なのか、どっちなの?
と疑問を持たれた方は
共にウィキペディアで学習しましょう。

交響曲第8番 (シューベルト) by wikipedia

2008年5月1日木曜日

チック・コリア & 上原ひろみ ~live in Budokan "Duet"~

地下鉄・九段下駅の2番出口を出ると北の丸公園があります。
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個人的には、よき思い出がたくさん詰まった場所─

隣にはこんな場所もあったりします。
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今日はここに用はありません。というよりほとんど用はないかも─

目指すは日本武道館です。
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あくまで前置きです。常識的なことかもしれませんが
自分みたいな地方出身の人間にとって
決して常識的なことではございません。

��つの門をくぐり抜けると“武道の聖地”日本武道館が見えてきます。
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昨日はここで全日本柔道が─
自分は柔道経験ありで初段で黒帯です。
ならば、昨日こそこの場へ来るべきところではありましたが
武道の志が低い自分には、武道館を聖地と感じたことがないので
中に入ることすら今日が初めてです。
正面入り口の看板を見た瞬間、何となく身震いが─
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もちろん、上の方ではなく、下の方に身震いです。

長い前置き、すみません。

さて中に入り、座席につくとこんな眺めでした。
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遠いでしょう、そう、遠かったんです。
座った場所は高い方のS席
本当にここがS席なのか信じられない思い
眺めはいいけれど、遠い…
音はよく聴こえてきそうだけれども
広い会場にピアノ2台だからなー…
不安だらけで─
��5分遅れ
不満だらけの開演です。

(おそらく、以下のような演目)
��.ヴェリー・アーリー(ビル・エヴァンス)
��.サマータイム(G.&I.ガーシュウィン他)
��.ハンプティ・ダンプティ(チック・コリア)
��.PLACE TO BE(上原ひろみ)?
��.?
��.フール・オン・ザ・ヒル(レノン/マッカートニー)
��.?
��.古城、川のほとり、深い森の中(上原ひろみ)

アンコール
��.ボリヴァー・ブルース(セロニアス・モンク)
10.アラフェンス協奏曲/スペイン


直前の不安・不満がすべて吹っ飛ぶくらい
すばらしい演奏・演出でした。

��曲、1曲が2人のインプロヴィゼーション
─1曲だけを2時間インプロでもいいかな
この2人なら─
と思うくらいにかけがえのない時間が過ぎてゆきました。

何故、この席がS席なのか─
音とビジュアルから大いに納得しました。

武道館がこれほどまでに音が良いとは─
数多くの大物アーティストが公演したのも納得です。
しかし、空調の音が少し気になりました。
臭くても、湿っぽくなってもいいので
演奏中は空調を止めてほしかった…
そうはいっても、パワフルな2人の演奏にのめり込むと
そんなの全く気にならなくなりましたが─。

大画面を左右に配置して
中央にピアノ2台だけというシンプルなセッティング
しかし、その視覚効果は非常に素晴らしいものでした。
大画面に映すためのカメラは一体何台あったのだろう?
��0台はあったのでは?
リアルタイムの映像があらゆる角度と組み合わせで
ものすごくリアルな表情を捉え
全体を見渡しつつ細かいところまで楽しめました。

ステージ上の白い床─
そこが、赤や黄色、青などに染まり
暗くなった会場に小さな光が散らばると
観客の頭がまるで無数の星くずのように見えて
そこに美しいメロディー…
単なるコンサートを聴きに行ったのではなくて
何か一つの芸術作品をじっくり堪能したようでした。

ラストの♪Old Castleだけで終了でも大満足でしたが
やはり♪Spainを聴かずして帰れるものか!
と思いながら必死にアンコール
��曲目のブルージーな曲の後にあっさり♪Spain
ちくしょう、もっともったいぶってもよかったのに…
と思いつつも、会場一帯で手拍子♪Spainを体験(T_T)
会場の誰もがもう大満足だったのでしょう
それを聴き終わると粘りのアンコールをせずに
一気に席を後にしていました。
粘ればあと1曲いけたなぁー…

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