ゴールデンウイークに東京国際フォーラムで開催された
ラ・フォル・ジュルネ 「熱狂の日」音楽祭2008
��00万人が訪れ、今年も大成功だったようです。
最終日は朝から会場へ足を運びましたが
早い時間からかなりの人出でした。
午前9時からオーケストラ・アンサンブル金沢の演奏を聴いた後
午前10時からの次の公演へと急ぎホールを移動─
「アウッ!、アウッ!」
どこからともなく、不思議な雄叫びが聞こえてくる
鳥の声だろうか?まさか…。興奮して誰かが─?
ホールへと長いエスカレーターに乗っていた。
目の前には、男の子と母親という親子がいた。
ラ・フォル・ジュルネでは年齢制限が極めて少ないので
親子連れも結構目につく。
男の子は何歳くらいだろう?
��0歳なっているのかどうか…とその親子を眺めていると
突然、母親の前に位置していた男の子が
「アウッ!アウッ!」と激しく奇声をあげた。
彼の声だったのか─…
「はい、うれしいんだね。落ち着いて、落ち着いて…」
と後ろの母親がなだめていた。
男の子は、常に声を張り上げるわけではなく
ある一定の間隔(1分とか数分間隔)で
「アウッ!」と大きな声が出てしまうようだ。
「この前はちゃんと聴くことができました。
きょうは繊細な音だからね、ちゃんと聴きましょうね。」
晩年のシューベルト弦楽作品
マーラーが編曲
非常に気に入っている
前から10列目、ほぼ真ん中、素晴らしい位置で聴くことができる。
「アウ!」という声は遠くから聞こえる。
後方の離れたところに、あの親子は座ったようだ。
��楽章、ちゃんと聴くことができるだろうか…
圧倒的な演奏が始まりました。
弦楽合奏というものを生で聴くのは初めて。
シューベルトの悲哀と
マーラーの大胆さと繊細さ…
大いに感動─
演奏中、何度か「アウ!」と聞こえた
演奏終盤は少し回数が多くなっていたような…
多少気になり、演奏者も少し気にしていた様子─
しかし、その演奏と音楽には全くぶれはなく
終盤の「アウ!」の連発も納得してしまう。
演奏終了とともに会場は大きな拍手で包まれた。
拍手と歓声以外、何も聞こえなかった。
素晴らしい演奏、素晴らしい催しに拍手…。
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