小学校─授業でハーモニカ、リコーダーを習って、ブラスバンドでシンバルをやらされる。
中学校─エレキギターに興味をもち、購入。ギターと格闘し卒業記念演奏をする。
高校─ギターに没頭し、学祭・お祭り・自主演奏会など、コピーバンドで演奏する。
大学─クラシックギターの曲を懸命に練習。ひたすら練習のみ。
現在─バンドでベースを担当。個人練習はほとんどしていない。
これが僕の演奏履歴書です。
楽器の覚え始めのころというのは、なかなかすぐには上達しないため結構つらいものです。特に、小学生のころなんて押し付けられて演奏していたわけなので、演奏することの楽しさというのは全然理解できなかったわけです。
自ら興味をもったギターでは技術的に上達していくことへの喜びは感じつつも、いざ演奏しだすと間違えることへの恐怖ばかり考えて、演奏そのものを楽しむことはあまりなかったのです。
間違わないくらいの技術があれば、もっと演奏が楽しくなると思って、クラシックギターにも手を伸ばし、ひたすら技術を磨き続けていました。クラシックギターというのは1音1音を表現すること自体難しくて、目標の♪アストゥリアスや♪アルハンブラの想い出までには到底到達できませんでした。それでも定番の♪愛のロマンスや♪ブーレリュート、♪G線上のアリアなど弾けるようになりました。その過程で演奏することは音を鳴らすことではなくて、音を表現して1つの曲を創造していくことなのだとようやく分かったのです。ひたすら指のポジションを気にしていては最後まで弾くことができず、逆に目をつぶって自らが奏でる音に耽りながら演奏することでゴールまでたどり着き、ある1つの時間を成立させることができたのです。
演奏で何かを表現することにはそれなりの技術が必要で、それを身につけるための努力も必要でしょう。しかし上手に弾くことの前に、どう創造してどう表現していくかが重要なのです。それに早くから気が付いていたら、もっと練習も演奏も楽しめたことでしょう。
僕はギターを始めたころからギターばかりにこだわってきました。それはもっと上手にギターを弾きたかったためであるからで、聴く曲もものすごく偏っていて音楽への視野が狭かったように思います。演奏が楽しく思え始めてからは、不思議とギターへのこだわりなどなくなってきて、今ではそれこそ不思議なことにベースを主に弾いています。常にアドリブ。その場その場でどう音を出してどう表現していこうかということばかり考えているので、非常に楽しいです。もう少し練習をして、聴いてる人への配慮も考えなければいけないとは思っているのですが…練習はやはりつらいですよね。
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