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2010年4月6日火曜日

TZADIK

アヴァンギャルドで前衛的(?)な音楽の宝庫
��995年にジョン・ゾーンが立ち上げたレーベル

フリージャズ、インプロ、実験音楽、ノイズ、クレズマー、ロック・・・
あらゆる音楽が雑多する

かつてはよくこのレーベルの音楽を聴いた
ジョン・ゾーン、デレク・ベイリー、フレッド・フリス、エリオット・シャープ、ジーナ・パーキンス、マーク・リボー、ネイキッド・シティー、灰野敬二、メルツバウ、グランドゼロ・・・
いま再び聴き直すとなると、相当な忍耐を要するかもしれない

そもそも、TZADIKとはどう発音するのか?そしてその意味は─

ツァーディク
ツァディック
ツァッディーク

ヘブライ語

��ZADIK=REBBE(レベ)
【レベ】
世界的にも大きな指導力を持つハシディズムの世襲的ラビのこと。
��ウィキペディアより)


非常にユダヤ色が強い名称であるわけで
ユダヤ系のジョン・ゾーンにとって、このレーベルの名称自体にも
何らかの含意があるのかもしれない
しかし、音楽を聴く限り、そんなものは全く感じない

��ZADIKは、他のどのレーベルでもリリースされることのない
��日の目を見ない)前衛的な音楽をリリースすること
それを念頭に置いているようで
非営利目的の音楽共同体であるということ。
音楽というのは自身の表現方法であるのだと主張している。
聴いて楽しむというよりも
聴いて感じとるというものか
そのことを思いながらTZADIKの音楽を聴くと
なかなか頷いてしまうのである


さて、どれを聴いてみようか─

TZADIK

2007年10月15日月曜日

壊れかけの Yankees

大リーグもプロ野球もプレーオフで盛り上がっています。
アメリカでは、最大年俸を支払っているニューヨーク・ヤンキースが、今年も、早々と姿を消してしまいました。日本では、巨人がこれからプレーオフに登場してきますが、さてどうなることやら─。

ヤンキースが敗退し、今年のオフに注目されるのは、監督から選手全員に至るまでの去就でしょう。トーリ監督はもちろん厳しい立場にあります。そして、やはり今年も噂されるのは松井秀喜は放出されるのではないかということ。また、Aロッドはどうするのか─、ということも騒がれているようです。個人的には、トーリも松井もAロッドも、みんなよくやったと思うのですが…。
いずれの話も強くてお金持ち球団ならではの噂でしかなく、現在のヤンキースはチャンピオンになってないとはいえ、非常に強くて魅力なチームであることには変わりないと思うのです。
シーズン前半はプレーオフも考えられない状態だったチームが驚異の粘りを見せて、あわや大逆転優勝にもなろうかという巻き返しには、興奮した人も多いと思います。
糾弾されるべきは、その投手陣であって、監督でも松井でも、ましてや大活躍したと言っていいAロッドでもないのです。

��982年から1995年まで、ヤンキースはプレーオフにも出場できなかった状態が続き、1996年にトーリ監督が就任するとプレーオフ常連チームとなり、1998年から2000年まで3年連続でワールドチャンピオンにもなっているのです。80年代の低迷期に比べたら、現在はまだ黄金時代だと言っていいのです。

そんなヤンキースが低迷している時代に、「Yankees 」というタイトルのアルバムがリリースされています。

画像Yankees
Derek Bailey
George Lewis
John Zorn
(1982)

フリージャズ、インプロビゼーションの応酬…
構築しようというものは何一つ感じられず、ただただ破壊があるのみ…
デレク・ベイリーの旋律なしのギター音…
ベイリーに憧れる若きジョン・ゾーンの歓喜のサックス、もちろんメロディーなどない
さらには、ジョージ・ルイスのトロンボーンまでもが雄叫びを…
��つの曲全てに曲名がついているが、何故タイトルがついているのか全く分からないくらい、壮絶なフリーインプロビゼーションが続く─。

このアルバムがリリースされた年からニューヨーク・ヤンキースの低迷が始まるのですが、その低迷がこのアルバムに反映されているのか、あるいは、このアルバムがヤンキースの低迷を招いたのかは分かりません。
さすがに、このアルバムのせいでヤンキースが低迷したなどとは誰も思わないことでしょうけれど、このアルバムを聴きながら、ヤンキース低迷の理由はこのアルバムのせいだという説明されたとしたならば、もしかしたら信用してしまう人もいるかもしれません。それくらい「Yankees」は壊れたアルバムなのです。

ニューヨーク・ヤンキースはもはや駄目になってしまっていると思っている方は、このアルバムを聴いてみてはいかがでしょうか。


ちなみに─
昔、僕は一度だけこのアルバムを聴いてすぐに手放しました。

2007年6月10日日曜日

John Zorn's COBRA 東京作戦 1997 その3

John Zorn's COBRA 東京作戦 【坂本弘道部隊】



青木タイセイ トロンボーンほか
石川浩司 パーカッション
おおたか静流 ボイス
菊地雅晃 ウッドベース、エロクトロニクス
鬼怒無月 ギター
栗原正己 リコーダーほか
駒沢裕城 ペダルスチールギター
坂本弘道 チェロ、エフェクト、ボイス
四家卯大 チェロ
とうじ魔とうじ 特殊音楽家
藤井珠緒 パーカッション
HONZI バイオリン
横川タダヒコ エレキバイオリンほか

プロンプター 巻上公一


“たまのランニング”に釘付けになることでしょう。
それ以外にも絶叫あり、本物の火花が散ったり、見て聴いて楽しむことができます。

part 1



part 2 no.1

part 2 no.2


part 3 no.1

part 3 no.2


おまけ


ランニングじゃなかったです…

2007年6月8日金曜日

John Zorn's COBRA 東京作戦 1997 その2

John Zorn's COBRA 東京作戦 【直川礼緒部隊】



権藤知彦 ディジュリドゥ
逆瀬川健治 タブラ
新川哲弥 トーキングドラム、ジェンベ
関根秀樹 うなり木、梓弓
直川礼緒 口琴
立川叔男 ハーディガーディ
辰野基康 シタール
的場直人 スリン、トーキングドラム
丸田美紀 箏
八木美知依 箏

巻上公一 〔プロンプター〕


アンプラグドで行われた、この「コブラ」
聴衆も非常に少なくて、静かな時が流れていました。
「コブラ」は聴いて楽しめ見て楽しめるところ
ここでは静寂の中にもヌンチャクを持ったドラゴンが現れます。
��分の映像が6本、約18分
長いか短いかはあなた次第なのですが
長いかな…。

Vol.1

Vol.2

Vol.3

Vol.4

Vol.5

Vol.6


2007年6月6日水曜日

John Zorn's COBRA 東京作戦 1997

John Zorn's COBRA 東京作戦 【太田恵資部隊】



青木香葉 ベリーダンス
荒巻朋康 フルート、ナイ、ズルナほか
上野洋子 ボーカル
ウォルティー・ブヘリー パンフルート
太田恵資 バイオリン
大坪寛彦 ベース
海沼正利 パーカッション
クリストファー・ハーディ パーカッション
高木潤一 ギター
高良久美子 パーカッション
常味裕司 ウード

巻上公一 〔プロンプター〕




 東京・渋谷 LA MAMA1997.8.3


映像が小さ過ぎるとお怒りの方、すみません…
こちらをどうぞ→ YouTube

撮影している自分はベリーダンスを目の前で見ることができて、最高の場所にいるのですが、映像的に周りを均等に見渡すことができない場所であり、「COBRA」を分からない人は何をしているのか全く分からないと思います。
そういう人はこちらをどうぞ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「John Zorn's コブラ」 とは
ジョン・ゾーン[COBRA]


2007年4月11日水曜日

THE BIG GUNDOWN / John zorn

ジョン・ゾーンエンニオ・モリコーネの音楽を好んでカバーしている。

画像JOHN ZORN / THE BIG GUNDOWN
John zorn plays
the music of Ennio Morricone

ジョン・ゾーン
復讐のガンマン
��エンニオ・モリコーネ作品集
(1986)

1. 復讐のガンマン
 THE BIG GUNDOWN
2. 恐怖に襲われた街
 PEUR SUR LA VILLE
3. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
 POVERTY(ONCE UPON A TIME IN AMERICA)
4. ミラノ殺人捜査網
 MILANO ODEA
5. 華麗なる大泥棒
 EROTICO(THE BURGLARS)
6. アルジェの戦い
 BATTLE OF ALGIERS
7. 夕陽のギャングたち
 GIU LA TESTA(DUCK, YOU SUCKER!)
8. 変容
 METAMORFOSI(LA CLASSE OPERAIA VA IN PARADISO)
9. 5000分の3
 TRE NEL 5000
10. ウエスタン
 ONCE UPON A TIME IN THE WEST

Orvin AQUART : harmonicas (2, 10)
Ciro BATISTA : cuica (1)
Tim BERNE : alto saxophnoe (2)
Laura BISCOTTO : sexy italian vocals (5)
Vicki BODNER : oboe (6),english horn (6, 7)
Polly BRADFIELD : violin (8)
Anthony COLEMAN : piano (1),harpsichord (1),organ (1),vocals (1)
Carol EMANUEL : harp (3)
Renaldo FERNANDEZ : repique (1)
Anton FIER : drums (2, 4, 6)
Duduca FONSECA : caixa (1)
Bill FRISELL : electric guitar (1, 5)
Fred FRITH : electric guitar (4, 9),accoustic guitar (7)
Diamanda GALAS : vocals (8)
Melvin GIBBS : electric bass (4),electric guitar (10)
Jody HARRIS : electric guitar (4, 10)
Shelley HIRSCH : vocals (5)
Wayne HORVITZ : piano (2, 6, 8, 9),organ (7, 9),celeste (7, 9),electronic keyboards (7)
Bob JAMES : tapes (2, 7, 8, 9)
Guy KLUCEVSEK : accordion (3)
Arto LINDSAY : batucada contractor (1),electric guitar (2, 4),vocals (2, 7)
Christian MARCLAY : turntables (6, 9)
Mark MILLER : drums (8),tympani (8)
Big John PATTON : organ (5)
Bobby PREVITE : percussion (1, 9),tympani (1, 9),vocals (1),drums (2, 5)
Robert QUINE : electric guitar (10)
Vernon REID : electric guitar (8)
Ned ROTHENBERG : shakuhachi (7),ocarina (7),Jew's harp (7)
Michihiro SATO : Tsugaru shamisen (7)
Luli SHIOI : vocals (1)
Jorge SILVA : pandeiro (1)
Jim STALEY : trombone (1, 9),bass trombone (1)
Toots THIELMANS : whistling (3),harmonic (3)
David WEINSTEIN : mirage (1, 9),microcomputer (1, 9)
John ZORN : alto saxophone (1),saw (1),vocals (2, 7),harpsichord (4),game calls (7, 9),piano (8)

参加しいるアーティストもすさまじいが、1つ1つの音楽の中身もものすごい。オリジナルがかき消されてしまうようなアヴァンギャルドさ。モリコーネの音楽がこんなにも面白いものなのかと感じるのは、モリコーネの力なのか、それともジョン・ゾーンの力なのか…
注目すべきはリビング・カラーバーノン・リードが参加しているというところ。このアルバムを聴いた当初、全く気がつかなかった。何せ参加アーティストが多いですから。
聴けば聴くほど新たな発見ができるアルバムです。

2006年10月28日土曜日

John Zorn's コブラ

コブラ」という作品は、即興演奏を統御するルールを“作曲”とみなした、ゲームピースと呼ばれる作品の一つです。ゲームピースという形式は、即興演奏をする際の新しい方法として、NYの作曲家:サックス奏者ジョン・ゾーンによって1970年代の後半から研究されはじめました。
ジャズの即興演奏のスタイルは、1950年代からのバップの流行によって、コード進行を頼りに音のラインを作るやり方から、1960年代のモード、と派生し、1960年代後半には完全フリーに達し、理論的にはなにをしてもよい、という状況にまで達しました。
その後の世代に属するゾーンは、次の即興演奏の可能性を考えた末、スポーツやゲームなどのルールを即興演奏に持ちこむことを思いつき、このゲームピース形式の作品を作りはじめたようです。

コブラ」では、演奏を指示する20枚程のカードを使い、ゲームのように演奏が進められて行きます。約10人ほどの演奏者が半円状に並び、彼らの前に指示カードを出し入れしながら全体に指示を与えるプロンプターが位置します。それぞれのカードには目や耳などに触れて出すキューが決まっており、演奏者が次のカードを要求できるようになっています。カードの指示には、音量の上げ下げから、演奏内容を変えよ、とか、他の演奏者の演奏を引き継げ、といったものまであります。それらのカードのやりとりの中で“戦い”ながら、演奏者は音楽を作っていくことになります。
演奏者からの注文を受けてプロンプターはカードを提示し、演奏が始まり、また演奏者から終了の注文を受けた時に、プロンプターは終了の合図を送り演奏は終わります。
ところが、途中でプロンプターの意思に逆らう演奏者が出現し、それを“ゲリラ”と呼びます。演奏者の1人が拳を握って高く突き上げたとき、ゲリラが出現し、ゲリラのボスは他の2人を仲間に引き込みます。ゲリラは他の演奏者に勝手に指示を下して、演奏を終わらせることもできます。ゲリラ抹殺要求が他の演奏者から出た場合、ボスは誰から要求が出たのか当てる必要があり、当てれば続行、外せばゲリラは死にます。また、ゲリラは自殺できます(首のところを指で横一文字)。

上記の説明では「コブラ」をあまり理解できないかもしれませんが、要するに何をしてもいいわけです。プロンプター演奏者を“部隊”と称し、その楽器編成も多種多様です。過去の演奏を例としてあげましょう。

【太田恵資部隊】
青木香葉 ベリーダンス
荒巻朋康 フルート、ナイ、ズルナほか
上野洋子 ボーカル
ウォルティー・ブヘリー パンフルート
太田恵資 バイオリン
大坪寛彦 ベース
海沼正利 パーカッション
クリストファー・ハーディ パーカッション
高木潤一 ギター
高良久美子 パーカッション
常味裕司 ウード

巻上公一 〔プロンプター〕

【坂本弘道部隊】
青木タイセイ トロンボーンほか
石川浩司 パーカッション
おおたか静流 ボイス
菊地雅晃 ウッドベース、エロクトロニクス
鬼怒無月 ギター
栗原正己 リコーダーほか
駒沢裕城 ペダルスチールギター
坂本弘道 チェロ、エフェクト、ボイス
四家卯大 チェロ
とうじ魔とうじ 特殊音楽家
藤井珠緒 パーカッション
HONZI バイオリン
横川タダヒコ エレキバイオリンほか

巻上公一〔プロンプター〕

【直川礼緒部隊】
権藤知彦 ディジュリドゥ
逆瀬川健治 タブラ
新川哲弥 トーキングドラム、ジェンベ
関根秀樹 うなり木、梓弓
直川礼緒 口琴
立川叔男 ハーディガーディ
辰野基康 シタール
的場直人 スリン、トーキングドラム
丸田美紀 箏
八木美知依 箏

巻上公一〔プロンプター〕

【竹間ジュン部隊】
池上眞吾 三絃
秋元カオル ギタ-、ヴォーカル
太田恵資 バイオリン
大坪寛彦 コントラバス
菅原久仁義 尺八
竹沢悦子 箏
竹間ジュン ナイ、レク
福岡ユタカ ヴォーカル
松田嘉子 ウード
松前公高 シンセサイザー、サンプラー
吉見征樹 タブラ

巻上公一〔プロンプター〕


この例はごく一部です。このほかにも、ボイス限定とか雅楽限定の部隊もありました。例をよく見ると分かると思いますがダンスなども含まれていて、演奏と同時にパフォーマンスも重要な要素となっています。プロンプター演奏者とのやりとり、演奏者演奏者とのやりとり、それを見るのも「コブラ」にとっては重要なのです。
コブラ」を収録したCDも販売されています。しかし、それを聴いても謎が深まるばかりだと思います。実際に見なければ「コブラ」を理解できないでしょう。見ても全く理解できないかもしれませんが…
月1回、渋谷「ラ・ママというライブハウスで「コブラ」が演奏されているみたいです。「コブラ」がこれからどうなるのか、また音楽がこれからどうなっていくのか、実際に確かめてはいかがでしょうか。