2009年5月8日金曜日
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2009 公演番号215
東京国際フォーラム内で最も大きなホールでの公演。ステージの両脇に大きなモニター、そこに演奏中の細かな表情などをしっかりとしたカメラワーク、スイッチングでライブ映写、その効果は極めて絶大。
��階40列目73番という座席。大ホールだけあって、やや遠く感じてしまうのは贅沢か…。演奏中は大画面モニターを眺めることが多かった。
ボリス・ベレゾフスキー、ブリジット・エンゲラーという有名ソリストの出演とあってか、大きな会場はほぼ満員。会場の熱気も高まっていて、予想外に騒々しい。もっとも、今年はチケット販売率が94%以上だったというから、どの公演も大盛況だったに違いない。
BWV1052、ブリジット・エンゲラーのピアノで始まる。非常に力強くて、それでいて流れるような演奏。素晴らしい。しかも、譜面めくり係を置かずに、どんなにハイスピードな演奏であっても、譜面台の譜面を自らものすごい速さでめくっていた。あまりの激しい動作に、これで本当にいいのかどうかという疑問さえも感じてしまった。
��WV1056、ボリス・ベレゾフスキーのピアノ。傍らには譜面をめくる人、─やっぱり必要ですよね─。体の大きさとは似つかない演奏、エンゲラーよりも力強さを感じない、しかしその繊細さは際立っていた。
同じ公演で2人のソリストによる似たような協奏曲を聴くと、素人感覚でもその演奏の違いが何となく分かるもので、演奏者によって曲の表情が変わるものだと実感できただけでも、この公演を聴いた甲斐があった。
��WV1060、エンゲラーとベレゾフスキーとの共演。2人の演奏の違いを何となく分かったつもりだったが、どちらがどの音を奏でているのか全く判別できず。しかも、演奏された2曲とも急─緩─急の3楽章構成で、さすがに最後は退屈に思ってしまった。しかしながら、2人の演奏、それにシンフォニア・ヴァルソヴィアの演奏・ジャン=ジャック・カントロフ指揮、いずれも素晴らしいものであり、怠りなく最大限の賞賛を送った。
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