2009年5月12日火曜日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2009 公演番号282

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相田みつを美術館での公演。数々の作品が展示されている、まさにそのど真ん中での演奏。環境は最高。ただ、狭いスペースのため、多少の圧迫感。オーケストラの演奏は無理だろう。
今回もソリストの演奏。グナール・レツボールなるミュージシャン。柔和なスティーブン・セガールといった印象。バロック風(?)の衣装をまとい登場。
手に持つ楽器はバロック・ヴァイオリン。見た目は現代のヴァイオリンと変わりない。音もそれほど変わらないが、倍音のような装飾音が多いような─ハルダンゲル・フィドルのように共鳴弦があるのかと思ったが、それは気のせいのようで、ガット弦を使用しているために倍音が鳴っているようだ。悪く表現すれば、その音は非常に不安定で、所々において演奏ミスをしているように思ってしまう。良くいえば、牧歌的で、時代を遡って、あたかもバロック時代の演奏会に身を置かれているような気分にさせられる─そんな印象のバロック・ヴァイオリン。
普段耳慣れない音、さらにヴェストホーフ、ヴィルスマイヤーという過去に聞いたこともない作曲家、そしてその音楽─個人的に、演奏されている音楽を捉えることが非常に困難だった。一度聴いただけでは決して記憶することはできない、今現在もどのような音楽であったか思い出すことができない。バッハに多大な影響を与えたであろう音楽だということだが、凡人たる自分には全く理解できなかった。
最後は、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを演奏。これはバッハの音楽なのかどうか分からないくらい困惑。バロック当時のバッハの音楽と、現代のバッハの音楽というのは、別物なのかもしれない。



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