行ってきました
メイン会場の「新港ピア」から第3会場の「赤レンガ倉庫1号館」へは、比較的行きやすそうだったので、そちらのほうへと足を運びました。
��階、3階が展示会場です。ここの会場は、映像作品が多数展示されていました。プロジェクター、薄型ワイドテレビなどで映像が流されています。
空間的なアートを見た後で、こういった映像作品を提示されても、何か物足りなさを感じてしまいます。故に、どの映像作品を見ても集中することはできなくて、その作品自体、何か陳腐なものに感じてしまうのです。これは一個人の感じ方でしかありませんが…。仮に、映像作品を目的でこのイベントに足を運んだのならば、全てのインスタレーションがただのガラクタにしか見えないのかもしれません。まぁ、極論ですけど…。
もちろん、映像以外の作品も展示されています─
映像の羅列を通り過ぎてきた後なだけに、ものすごく新鮮で、素晴らしい作品に思えてしまいました。もうこれ以上興味を引くものはここにはないかな、と別会場へと急ごうとするのを引き留めたのが、灰野敬二の爆音パフォーマンス映像だったのです。
爆音といっても、その音が会場中を響かせていたわけではありません。他にも映像作品が隣り合って流れているので、それでは迷惑極まりありません。ではどのようにその“爆音”を展示していたかというと、薄型ワイドテレビにワイヤレスヘッドホンという形での展示でした。ヘッドホンは4つ。たったの4つです。激しい争奪戦は必至。しかし、手に入れるのは比較的楽でした。なぜなら、このような音が終始続いていたからです─
��周だいたい40分ぐらいの映像、全て見て聴いていた人は自分以外いませんでした。ものすごいペースで3つのヘッドホンが入れ替わっていました。無理もないか…
映像の中の灰野敬二は─
最初、リズムマシンでランダムであろうリズムを作り、それをバックグラウンドに2つのテルミンで爆音を奏で始める。それが30分も続いたであろうか、さすがにこちらも飽きてきて、マジで居眠りしそうになると、ついにギターを持ち始め、さらに強烈な爆音、そして最後の最後に歌って終了。
なるほど、灰野敬二はミュージシャンというより、パフォーマーというべきアーティストであると、勝ってながらに実感してしまいました。ある種、メレディス・モンクのような……。
ここに訪れた日の夜には、小杉武久のライブ演奏が行われる予定で、そのチケットを持って臨んできていました。ノイズ三昧の一日というのも、悪くないだろう。楽しい夜の前に、まずは小杉武久の展示を見るために、第2会場の「日本郵船海岸通倉庫」へと行ってみましょう。
参考:祭典
参考:横浜トリエンナーレ2008 ~ドーム、そしてメイン会場~
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