2011年11月24日(木)
サントリーホール 大ホール
指揮:サイモン・ラトル
マーラー: 交響曲第9番
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
開場18:30 開演19:00
S40,000
A35,000
B31,000
C26,000
D21,000
E16,000
アークヒルズもクリスマスムード
オークションで強引に手に入れた公演
S席1階16列38番
4万プラスアルファー
必然的に気がはやる
開場まで10分ある
開場前に着いた記憶がない
散策して時間をつぶす
えらく長い10分間
甲高く鳴り響くオルゴールの音
開場の知らせ
着席の第一印象、結構近い
ステージ向かって右側の位置
ちょうどコントラバス隊が賢明に練習
それが正面によく見える位置
拍手と同時に楽団の面々が入場。最後にコンサートマスター・樫本大進、拍手の音も最高潮、指揮者のラトルよりも大きいと感じたほど。
第1楽章が静かに鳴り出す。複雑に入り組んだ音がめまぐるしく展開、音の波に体が大きく揺さぶられる。30分にもわたる長大な演奏、披露は相当なものだろう、聴いているこちらまでなぜか大いなる疲れを感じてしまった。それにしても何という荒波を作り出すのか、この楽団は!
第2楽章、ようやく肩の力が抜ける。しかし、そう易々と楽をさせじと敢えて力を込めた演奏を展開。2011アジアツアー最終日、気合というかゲルマン魂を感じる。もっとも、コンマスは日本人で、指揮者はサーの称号を持った英国人であるけれど。
第3楽章でまたまた力む。音の絡み合いが頂点を極め、なんでこれほど複雑怪奇な演奏が一つにまとまっているのか不思議なくらい。ラトルの一挙手一投足に見事に音がついてく。まるで、ラトル自身が魔法を使って音を出しているかのようだ。第1、第2と一拍おいて次の楽章へと進んでいたが、この第3から第4へは続けざまに展開していく。この楽章こそが第4楽章の布石であると言わんばかり。
第4楽章、文句のつけようがないくらいに泣けた。このメロディーを聴くために長きにわたって修業してきたようなもの。第1楽章からの修業ではなく、第1番からの修業、もっと大げさに言えば、生まれてこのかた、この楽章で泣くために修業してきたと言ってもいいような─それほどまでに感動的な演奏。ともに耐えに耐え、疲れ切った波音に包まれながら、最後には死に絶えるように終演していく─そして残ったのは真っ白なサー・サイモン・ラトルであった。
なるほどベルリンフィルの指揮者のカリスマ性
帰りは徒歩で余韻を楽しむ
0 件のコメント:
コメントを投稿