パット・メセニー≪オーケストリオン≫
��010年6月12日(土) すみだトリフォニー
��8:00開演(17:30開場) S席8500円 A席7500円
今回購入できたチケットはS席・1階26列19番
ちょうどPAが設置されているすぐ前の席。であるから、少々遠目に感じるとはいえ、音響的には最高のポジションといえよう。
予定より5分ほど遅れて開演。
アコースティックギターを使用しての自曲メドレーでスタート。次にピカソギター使用してのお馴染みの曲。出だしは自動演奏装置が微動だにせず。
エレクトリックギターを手にすると、少しずつオーケストリオン始動。
前置きが終了すると、オーケストリオンの全体像が露わに
想像以上のセット
セットというより、まるで現代アートのインスタレーションの様相
ビジュアル的に素晴らしくとも、その音はグループのものに比べるとどうしても薄く軽いものに感じてしまう。しかし、それが奏でる音楽は決して機械的なものに非ず。それというのも、パット・メセニーのギターがあっての故なのだろう。この男は機械でさえもひきたてることができるのか。恐るべし…。
アルバム内の曲を一通り演奏し終えると、オーケストリオンを使用したインプロヴィゼーション。この装置、単にプログラムを自動的に演奏するだけでなく、パット・メセニーのギターで全ての楽器をコントロールできるよう設計されているようだ。ギターのエフェクターであるZOOMをうまい具合に組み合わせて、ひとつひとつの楽器を順番にコントロールして任意のフレーズをZOOMでループさせ重ねていく。全ての音を鳴らし、ループさせ重ね終えると、そのバック演奏的な分厚いZOOMにギターソロを加えていく。そのギターソロに合わせて、ビブラフォンが半ばユニゾンしたり、打楽器がギターに連動したり…、オーケストリオンを体感すればするほどその仕組みが全く分からなくなってくる。足でも複雑に操作しているということだったが、その神業的な演奏に、本当にひとりでコントロールしているのか疑ってしまうほど。もしかしたら裏でエンジニアがコントロールしているのではと疑いたくなるほどの巧みさ。
これは単なるコンサートではなく、本当に完成されつくされたアート。
アーティスティックなパフォーマンスを、過去に類をみないほどの完成度で鑑賞することができたと感じる。これを超えるソロパフォーマンスはもはや皆無ではなかろうか。いわばソロパフォーマンスの極致を見たような気がする。
会場の盛り上がりも尋常ではなく、アンコールも計3回。結果、3時間以上のスペシャルな公演となった。
きょうのこの日の歴史的な演奏、ぜひとも映像で入手したいものである。とはいえ、Youtubeの映像を見る限り、そのすごさの半分もにじみ出ていないわけで、やはり生でこれを体感しないことにはその真のすごさは実感し得ないわけだ。
もう2,3周世界をまわってもらいたいものである。
シュリンパーさん、お久しぶりです、けんです。
返信削除お元気でしょうか?
パット・メセニーのオーケストリオンを使用してのソロパフォーマンスは興味深いですね。
これは是非一度見てみたいものですね。
今回の日本公演は金曜と土曜なんですね・・、自分は知っての通り日曜のみの休みなので・・、音楽好きには今の職場は向かないのかなと思うこの頃です。
そうそう、吉松 隆の「タルカス」をシュリンパーさんを誘って見に行こうとjumpei君からメールもらってたんですけど、自分の仕事が忙しく、日曜も休めない状況だったので、行けずじまいでした。
もしタイミングが合えばまたお誘いします。
吉松 隆の「タルカス」はjumpei君からラジオの録音音源をもらったんですけど、なかなか良いですね。
生で聴いてみたかったです。
けんさん、こんばんは!お久しぶりです
返信削除パット・メセニーはすごかったです。アルバム発売当初から、その音源にはほとんど興味がありませんでしたが、ライブは絶対行こうと思っていて、実際に見たらもう、彼の公演の中でも最高だと思うし、これを超えるパフォーマンスはもう二度と見られないような気がしました。
またこれをやったら必ず見ます。でも、もう決してないでしょう。。。。
オーケストラ版「タルカス」。来月発売のCDが非常に気になっていたところです。
http://www.cdjournal.com/main/news/yoshimatsu-takashi/31631
ジャケの模型の方が欲しかったりしますが…
生で見てみたいですね!
でも、いろいろ検索しましたが、今のところ公演の予定は見当たりません。公演の情報を目撃したら情報交換いたしましょう。そして、オフりますか!!