2010年6月12日土曜日

オーケストリオン日本公演にむけての予習

オーケストリオン


 1月末にリリースされたパット・メセニーの「オーケストリオン」。発売前から、THE ORCHESTRION PROJECTと題されたパット・メセニー公式HPを見て、大きな興味と注目を持って期待していたのだが、これまでにアルバムを聴いたのがわずか2度ほど。その音だけを聴くと、期待が大きかっただけに、少なからず物足りなさを感じてしまう。
 オーケストリオンというのは、その昔、オーケストラやバンドのようにあらゆる音を奏でるように設計された音楽自動演奏装置。
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 自動演奏というコンセプトをもとに、パット・メセニーは、一人でギターを演奏しながらあらゆる装置を駆使し様々な音を奏でるという、一人でありながらグループ単位の音楽を作り上げようとしたわけだ。

 非常に興味を深い。しかし、これを録音された媒体で聴くだけでは、その凄さを感じ取ることは、なかなか難しい。ただ、アルバム発売と同じくしてオーケストリオン・ツアーの予定が発表され、これを生で演奏することへの驚きと期待が新たに生まれる。
 なるほど、パット・メセニーというアーティストは、まさにライブ至上主義であり、ライブのためにアルバムをリリースするわけだ。
 あの切れ目なく演奏し続けるというコンセプトのアルバム、パット・メセニー・グルームの「ザ・ウェイ・アップ」もライブを体験しなければ、その本質をなかなか捉えることはできない。ライブを見た後でさえ(ライブを見たが故に?)、音だけでは満足できず、アルバムそのものをすすんで聴こうという気にはなっていない。しばらく新しいアルバムは作らずに、このザ・ウェイ・アップをもとに、あと2,3回、世界中を回ってほしい。
 ちなみに、パット・メセニー、このソロツアーの後、すぐグループでのヨーロッパツアーが予定されているとか。ライブで新しい音を発表して、ライブの演奏を収録してアルバムとして販売すればいいのでは、と勝手に思う。
 とにかくも、明日の一人メセニーグループ。先行して体感した人たちのレビューも高評価が目立つので、大いに期待しよう。

 

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