彼らの音楽は聴いているとなぜか笑ってしまうような、ほかとは少し違った面白みがあったのです。
♪I'm the manという曲は特に好きでした。この曲はヒップポップとメビーメタルの要素をベースに、様々なジャンルの要素や加工された音などを盛り込んでいて、いわゆるミクスチャーと呼ぶにふさわしい音楽だと思います。1987年に発売されたミニアルバムに収録されていて、曲の出だしの雄叫びがおかしくておかしくて、友人と何度も聴いて大笑いしたものです。今にして思えば、この曲はかなり斬新なもので、ラップメタルの先駆け的なものなのかもしれませんが、彼らは思いっきりふざけてこの曲を作っているように思います。そんな遊び心に惹かれてしまうのです。曲の後半にはメタリカの♪Master of Puppetsの一部をコラージュさせたりと、聴き所満載です。
ANTHRAX / I'm the man
I'm the man [EP]
ANTHRAX (1987)
アンスラックスの楽曲全てがミクスチャー的要素を持っているわけではなく、むしろ、やはりスラッシュメタルだと思う楽曲が多いです。しかし、リズムなどはファンクやヒップポップの影響を感じることがしばしばあり、彼らが存在したが故に、エクストリームとかレッチリといったミクスチャー系のメタルバンドが、世の中に受け入れられたのではないかと思っています。
偉大なるバンドであることは間違いないとは思いますが、そんな堅苦しくアンスラックスを捉えると間違いなく拒絶すると思われるので、聴いて笑い飛ばすぐらいの気持ちで楽しめば、また新たな世界が広がるのではないでしょうか。
ほかにお勧めのアルバムは「Attack of the Killer B's」
カバー曲とシングルのB面に収められた曲を集めた企画版です。
ここにアンスラックスの集大成がある─
─のですが、まぁ気楽に楽しんでください。
Attack of the Killer B's
ANTHRAX (1991)