2011年8月12日金曜日

ルツェルン・フェスティバル・チャリティ公演ライブビューイング

 

ルツェルン・フェスティバル・チャリティ公演

国内ライブビューイング・イベント

ARK NOVA

-A Tribute to Higashi Nihonー

~東日本への贈りもの~

 

 

2011年8月9日(火)19:00

会場:東京国際フォーラム ホールA

同日 現地時間12:00

会場:KKL コンサート・ホール

(スイス・ルツェルン)

- Program -

■ARK NOVAについて

Michael Haeliger

(ルツェルン・フェスティバル芸術総監督)

梶本眞秀

(KAJIMOTO 代表取締役社長)

■スピーチ

近藤誠一

(日本・文化庁長官)

小松一郎

(在スイス日本国特命全権大使)

Urs W.Studer

(スイス・ルツェルン市長)

■ARK NOVA ホールについて

磯崎 新(建築家)

■クラウディオ・アバド指揮

ルツェルン祝祭管弦楽団の演奏 

マーラー「交響曲第10番」からアダージョ

ARK NOVA –A Tribute to Higashi Nihon-

~東日本への贈りもの~ プロジェクト・チーム

建築 磯崎 新
シェル・デザイン アニッシュ・カプーア
音響コンサルタント 豊田泰久(永田音響設計)
舞台コンサルタント デビッド・ステーブルズ
(シアター・プロジェクト)
監督 ルツェルン・フェスティバル
KAJIMOTO
磯崎 新アトリエ

クラウディオ・アバド指揮による、ルツェルン祝祭管弦楽団演奏のマーラーを聴くことが出来る魅力から、無料ライブビューイングに応募、運良く当選し、思いがけないスクリーンコンサートを鑑賞。

イベントの実際のところは、あくまでメインはARK NOVAプロジェクトの説明であり、アバドのマーラーはおまけ。音楽を一番に来ている自分にとっては、前置きのようになものが非常に長く感じられたものの、移動式テント(500~700席予定)のプレゼンテーションなどには大いに興味を持った。

アニッシュ・カプーアのデザイン、磯崎新の設計というそのコラボレーションは、非常に斬新で独創的なもの。そもそも、その奇抜なデザインや設計以前に、移動式テントでオーケストラが巡回するという構想自体が斬新なのもではあるのだが─。

ARK NOVA

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この中でオーケストラが鳴るとなると、巨大インスタレーションといった感。音楽のみならず、視覚から触覚までをも刺激する、大総合芸術となるはず。

演者などはまだ白紙の状態らしいが、ルツェルン、KAJIMOTOという名を見る限り、期待大。ただ音響が一番の懸念材料。素晴らしい演奏、素晴らしいデザインであっても、音響が悪ければすべてが素晴らしくないものになる。イベントの最後を飾った、マーラーを聴きながら、強くそう思った。

ライブビューイングというものは、やはり生の演奏とは比べものにならないほどに劣るというは言わずもがな。一流の演奏を目にし、聴きながら、そう感じてしまうのは贅沢極まりないことではあるが、スピーカーから聴こえてくる薄い音のために眠気との格闘の連続、メディアが発達した現代においては家で映像鑑賞していたほうがまだましかなとも思ってしまう。ルツェルンの音はルツェルンで聴けということか。

2012年春に始まる予定のARK NOVAでは、素晴らしい東日本の音を期待しよう。


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