2010年9月8日水曜日

Against the wind

 Running on empty と検索すると、ジャクソン・ブラウンの「孤独のランナー」はもちろんヒットされるが、映画「旅立ちの時」も結構出てくる。「孤独のランナー」がテーマ曲とか思ったのだが、そうではなく、原題が「Running on empty」だったのだ。好きな映画で何度も見ているが、はじめて知った。日本語タイトルの何とかけ離れていることか。まぁ、それが面白いところではあるのだが…。「ランニング・オン・エンプティー」という邦題をもって、今一度映画を見てみようか。その前に日課のランニングを─。

 台風9号が日本のそばにいる。ここ最近風が強いのは、確実にそのせいだ。海に向かって走っていくと、向かい風が否応なく体力を奪っていく。いつものように耳にしているイヤホンも、頻繁に耳から落ちかける。緩んだイヤホンをなおすだけでも、リズムを乱され、自然と疲労が溜まっていく。それでも、耳から聴こえてくる音楽がくじける心を励ましてくれる。使い古された表現だが、追いつめられるとそういうものが身につまされて迫ってくる。
 ボブ・シーガーの「アゲインスト・ザ・ウィンド」が流れてきた。これで、この強風にも負けることはない、だろう・・・
Against the Wind - Bob Seger

 これを聴いた後、耳からイヤホンを外し、この曲の余韻だけで走りぬいた。アゲインスト・ザ・ウィンドというフレーズを頭の中でループさせることにより、半ば無心となり、奔馬の如く、ようやく10km走りきった。耳から直接的に音楽を聴かずとも、音楽によって体に力がみなぎった、としておこう。

 目標だった10kmを達成できたのは、風のおかげだ。風が妨げになるだろうと思っていたものが、風のためにスピードを出せずに、いつもよりもかなり遅いペースで進んだ。そのことがかえって後々の体力温存となり、長い距離を走りぬくことができたわけだ。足もとをみて走ることが大切だ。風に逆らって進んでも、身のほどを知れば、着実にすすむことができるはず。これからもボブ・シーガーを聴きながら、走っていこうかな。






Against the Wind / Bob Seger

It seems like yesterday
But it was long ago
Janey was lovely she was the queen of my nights
There in the darkness with the radio playing low
And the secrets that we shared
The mountains that we moved
Caught like a wildfire out of control
'Til there was nothing left to burn and nothing left to prove
And I remember what she said to me
How she swore that it never would end
I remember how she held me oh so tight
Wish I didn't know now what I didn't know then

Against the wind
We were runnin' against the wind
We were young and strong, we were runnin'
Against the wind

The years rolled slowly past
And I found myself alone
Surrounded by strangers I thought were my friends
I found myself further and further from my home
And I guess I lost my way
There were oh so many roads
I was living to run and running to live
Never worryied about paying or even how much I owed
Moving eight miles a minute for months at a time
Breaking all of the rules that would bend
I began to find myself searching
Searching for shelter again and again

Against the wind
A little something against the wind
I found myself seeking shelter sgainst the wind

Well those drifter's days are past me now
I've got so much more to think about
Deadlines and commitments
What to leave in, what to leave out

Against the wind
I'm still runnin' against the wind
I'm older now but still runnin' against the wind
Well I'm older now and still runnin'
Against the wind
Against the wind
Against the wind

Still runnin'
I'm still runnin' against the wind
I'm still runnin'
I'm still runnin' against the wind
Still runnin'
Runnin' against the wind
Runnin' against the wind
See the young man run
Watch the young man run
Watch the young man runnin'
He'll be runnin' against the wind
Let the cowboys ride
Let the cowboys ride
They'll be ridin' against the wind
Against the wind ...


昨日のことのようだ
でもずっと前のことだ
ジェイニーは素敵で、俺にとって夜の女王だった
暗闇の中で小さく鳴るラジオ
俺達が分かち合った秘密
俺達が動かした山は
手に負えない野火のように広まり
燃やすものも証明するものもなくなるまで燃え続けた
俺は彼女の言葉を思い出す
彼女は誓った。決して終わりはこないと
彼女が俺を強く抱きしめたあの感覚を覚えている
あのとき俺が知らなかったことを、今でも知らなければいいなと思う

風に逆らって
俺達は風に逆らって走っていた
俺達は若くて強かった。俺達は走っていた
風に逆らって

年月はゆっくりと流れ
俺は一人になっていた
友達だと思っていた他人に囲まれて
家から遠く遠く離れている自分がいた
道に迷ったんだろうな
本当にたくさんの道があった
俺は走るために生き、生きるために走っていた
金払いの心配など全くせず、借金の額さえも
何か月も、8マイル/分で移動した。少しずつ
破れるルールは全部破った
自分が何かを探していることに気づき始めた
避難場所を探していたんだ。何度も何度も

風から身を守って
風から身を守るための、ささいな何か
風からの避難場所を探している俺がいた

そんなさまよい人の日々も、今では昔の話だ
考えなきゃならないことが、たくさんある
締め切りだの、約束だの
持っておくものと捨てるものの区別だの

風に逆らって
俺は今でも風に逆らって走っている
今じゃ老けたが、まだ風に逆らって走っている
そうさ。年を取ってもまだ走っているんだ
風に逆らって
風に逆らって
風に逆らって

今でも走っている
俺は今でも風に逆らって走っている
俺は今でも走っている
俺は今でも風に逆らって走っている
今でも走っている
風に逆らって走っている
風に逆らって走っている
その若者が走る姿を見ろ
その若者が走る姿をよく見ろ
その若者が走っている姿をよく見ろ
彼は風に逆らって走り続けるだろう
カウボーイを馬に乗せてやってくれ
カウボーイを馬に乗せてやってくれ
彼らは風に逆らって走り続けるだろう
風に逆らって……

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