"BASEBALL"を「野球」と和訳したのは誰か。自分の中で、なぜか正岡子規というイメージを拭い去ることができないのだが、実際は中馬 庚(ちゅまん かなえ)なる人物が「野球」ということばを創りだした。
明治の教育者、中馬 庚は1870年(明治3年)鹿児島で生まれ、1932年(昭和7年)に62歳で没している。全国各地で校長職を歴任していて、そのせいか、現在大阪府豊中市にあるそのお墓には、センバツ大会で集っている高校球児たちが数多く訪れているという。我が母校の球児たちも墓前を訪れたという新聞記事を目にし、初めて母校が21世紀枠で甲子園初出場をしていることを知った。創部113年、ついに自らの力で勝ち取ることはできなかったか…。とはいえ、与えられたチャンスは最大限に生かしてほしい。必ずや、自慢の校歌を全国に響き渡らせてくれることを信じて、応援しよう。
センバツを追うようにして開幕する予定だったプロ野球は、開幕延期を余儀なくされている。セ・リーグにいたっては、いまだその開催日が流動的だ。野球ファンにとっては、一日も早く開幕してほしい気持が正直なところ。その野球ファンよりも、もっと野球を欲しているのは選手だと思うが、その選手たちが今はまだというのであれば、やはり開幕延期はやむを得ない。クリネックススタジアム宮城が正常に機能できないのであれば、公平な開幕など迎えられようがない。それを対岸の火事のように思っている、そうセントラルリーグのお偉方は考えているのではと捉えられても仕方あるまい。そもそも、何故にこれほどまでに、セントラルリーグとパシフィックリーグの足並みがそろわないのか。何のための野球機構なのか。たとえば、12球団のホームページを片っ端から閲覧するだけでも、セ・リーグの統一感の無さがよく分かる。交流戦でのパ・リーグ圧勝の要因は、こういうところにも含まれているのではないだろうか。
きょう23日、第83回選抜高等学校野球大会が開幕する。21世紀枠の母校登場はあす24日。試合終了後、懐かしい響きを耳に出来ることを信じて応援しよう。
そしてセンバツ終了後、プロの妙技を堪能するというのが、至極自然なことなのかもしれない。今シーズンは全試合チャリティーマッチ。どんな形で開幕を迎えようとも、なるべく多く球場に足を運ぼう。
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