2009年11月30日(月)
開場-18:00
プレトーク(奥田佳道)-18:30
開演-19:00
NHK交響楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
アレクサンドル・トラーゼ(ピアノ)
■曲目
芥川也寸志/弦楽のための三楽章「トリプティーク」
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番
チャイコフスキー/交響曲 第6番「悲愴」
��S席¥10,000 S席¥8,000 A席¥6,000
��席¥5,000 C席¥3,000 D席¥2,000
��席、3階中央からやや右の席
視覚的に距離感を感じるものの、聴覚的には申し分なし
音楽評論家によるプレトークもなかなか面白いもの─、この日初めて聴く、プロコフィエフのピアノ協奏曲と芥川也寸志の弦楽曲の解説はためになった
超一流の指揮者が出演する割に、なんとお手頃価格、やはり国内の楽団での演奏こそが庶民にとって非常に優しい。
演奏1曲目
弦楽のための三楽章「トリプティーク」
��953年芥川也寸志作曲、1955年ワルシャワ音楽賞受賞
トリプティークというのはアレクサンデル・タンスマンというポーランド出身の作曲家が、1930年に作曲した「トリプティク」からとったものらしい。曲の構成も非常によく似ているということ。
��956年にはロシアで出版され、このように、ヨーロッパから逆輸入的に認められていったようだ。
実際に聴いてみると、2週間ほど前に生で聴いたキラールの「オラヴァ」に何となく似ている気がした。ポーランド音楽からの影響なのか、それとも「トリプティーク」がポーランドに与えた影響なのか─。
第1楽章 ※参考音源
非常に素晴らしい演奏に感じたのは、演奏もさることながら、楽曲自体が優れていたことによるのかもしれない。
演奏2曲目
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番
非常にバラバラな演奏に感じる導入、初めて聴くのにはつらい曲か、不安と緊張、演奏は本当に合っているのか…独特のフレーズとユニークな音に徐々に惹かれていき、最終第3楽章に至っては、ダイナミックな演奏・非常に複雑な演奏が見事に融合していることに感動・驚愕、本当に涙がじわりと浮き出るほどの演奏。これから絶対プロコフィエフ、トラーゼ、ゲルギエフの音楽は逃すことは出来ないと感じた。
大きな感動を得たのは自分だけではないようで、演奏後の拍手はすさまじいものがあった。拍手というものはアンコールを求めるものではなく、本当に賞賛したいがためにするものなのだと、恥ずかしながら初めて実感したような気がする。アンコールなどしてくれなくとも、いつまでも拍手していたかった。
これがこの公演のメインだったか─
��0分の休憩
トイレが非常に込んでいた
想像以上の人
会場は超満員だといっていいだろう
��Dを買おうと思ったが、人だかりにうんざり
よほどプロコフィエフが良かったのか…
演奏3曲目
期待のチャイコフスキー「悲愴」、静かな冒頭、回りの咳がやけに多い、冬だから…、徐々に曲調が盛り上がってきてもなかなか集中できない、ちょっと合ってないんじゃないか?管楽がやけにうるさいなぁ…あれ、ゲルギエフが棒をもっている、さっきまで持っていなかったのに…
なかなか入っていけないのは、前のプロコフィエフのせいだろう。
ゲルギエフは、とりあえず音を鳴らして、そしてそれらを必死にかき集め、見事に融合させて、最後には踊る。プロコフィエフもそうだった、最後のあの感動、あれはゲルギエフの技。「悲愴」も例外ではなかったわけで、いつの間にか会場の雑音はかき消されていて、最終楽章、悲しく終わっていくこの余韻にいつまでも浸っていたい気持ちになっていた。拍手をするにはもったいないこの余韻、でも賞賛したい、徐々に拍手、徐々に喝采、不思議な感覚。これこそが一流の演奏なのか。今まで聴いてきたものとは、ちょっとものが違うという印象。
��000円のプログラム
会場入りした当初は買うまいと思っていた
演奏終了後
まだ残っているのか不安で足を速めて
これ逃すものかと、見事にゲット
最高の音楽に感謝
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